お気楽自転車日和 「ペダルをこいで東西南北」

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07年を振り返ってみた

<<   作成日時 : 2007/12/31 18:50   >>

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いわゆる生活自転車ではなく、スポーツをするためにデザインされた自転車に乗り始めて、30年余り。長い年月を経て、今年、ようやくひとつの答にたどりついた。ロードレーサーで、自転車のスピードの虜になり、BMXで空を舞う自由を体験した。そして、MTBで野山を駆け巡る気持ちよさとスリルを追求してきた。そして、もっと速く、もっと楽しく…、と欲するままに高性能な自転車を買い、新しいパーツに大枚をはたいてきた。クロモリスチールからはじまり、カーボンファイバー、チタンを経由して、今、再びクロモリスチールに戻ってきた。しかも、07年に買った自転車には、変速機がついていない。30年のサイクルを経て、今年、原点に回帰したのだと思う。と、同時に自転車が自分に何を与えてくれたかも、大いに考えさせられる年だった。

今年2回めのミネアポリス渡航(サーリー本社を訪問)で、彼らに教わったのは『絆』という言葉。サイクリストは、たったひとりで自転車を漕ぎ走りまわっているが、何かがあれば仲間を助け、仲間のもとへと集まる。ひとりで自転車に乗るのは決して悪いことではない。しかし、ハッピーな仲間がいれば、皆と過ごす時間はさらに楽しさを増し、そのエリアのサイクル事情までが激変する。どういうわけだか、そんな単純なことを実感する機会があまりにも多い年だった。ミネアポリスの連中はもちろん、札幌、名古屋、京都、倉敷、そして地元・東京まで、ボクたちサイクリストが目に見えない絆でつながっていることを実感した。だから、ほんとうに幸せな時を積み重ねられたと思う。

そんな時間を楽しませてくれた最大の要因が、もう、このコラムで何度も紹介している今の愛車=サーリー君との出会いだ。変速機がないスチールフレームのシンプルな自転車が、春に我が家にやって来て以来、どこへ行くのもこいつと一緒。ホノルル・センチュリーライド160kmも、この自転車と出会っていなかったら、行ってなかっただろう。それに、この自転車に乗ってからというもの、なぜか周りの自転車仲間が増えっぱなし。まさに、絆を呼び込む自転車のようだ。

シンプルな自転車に乗ること。それは、わずらわしい操作や心配事からの解放を意味する。変速機がなければ、変な音も出ないし、調整の手間も省ける。変速操作のことを考える間に、周りの風景の移り変わりや、ささいな音にも気がつく。シングルスピードに乗ってから、自転車に乗ることが格段に楽しくなり、さらには感性が豊かになったような気がする。何キロ走ったとか、何時間走ったとか、もはや自分の走りを数値化するのも、おろかなことに思えてきた。30年目にしてたどりついた答は、自転車を楽しむために必要なのは、最新のスペックや数字ではないということ。そんな意味で、07年は自分にとって大きな変化の年だった。来年も、引き続き奥の深い自転車の世界をゆっくりと走り続けます。そして、来年も、皆様がさらなる良き自転車ライフを楽しめることを願っております!

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