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小径車の次は大径車が来る!

<<   作成日時 : 2008/02/25 07:14   >>

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今年、1台新調を考えている自転車がある。いわゆるマウンテンバイクに属す車種だが、大きく違うところがある。それがタイヤ・サイズ。通常のマウンテンバイクは、26インチのタイヤを履いている。これに対して、今、欲しいマウンテンバイクは、29インチという大径なのだ。ロードバイク規格の700Cというサイズのリムにブロックパターンの太いタイヤを履かせると、タイヤの外径が29インチぐらいになることから、『29er』(トゥー・ナイナー)なんて呼ばれている。通常『26インチ』の車輪は、リムの径を示す。だから実際には、直径で3インチも大きくないが、言葉のマジックでかなり大きい印象を与える。

先日、トレック・ジャパンが主催するマスコミ向けの試乗会に出かけた。そこで、トレックをはじめ、グループ・ブランドのゲイリー・フィッシャーの自転車にも試乗することができた。何台かの29erにも乗ってみたが、相当に楽しい。タイヤの径が大きいから、26インチよりスピードの乗りがよく、小さな凸凹もあまり気にせずダイナミックに走れる。しかも、最新モデルは、フロント・サスペンションの規格をゲイリー・フィッシャー専用にアレンジしているため、ハンドリングの鈍さもない。とくに、『リグ』というシングルスピード・モデルが軽快で楽しかった。29erは、普通のマウンテンバイクのような太いタイヤを装着しても、径が大きいのでよく転がる。タイヤが太いから、空気量が多く、サスペンションがなくても、乗り心地もいい。じつは、山専用ではなく日常的な街乗り用としても楽しく走れるのだ。今まで購入候補は、フレームがしなやかなクロモリ・スチール製が最有力だったが、ゲイリー・フィッシャーのリグ(アルミ・フレーム)にも、かなり心を動かされた。しばらくは、悩みそうだ。

そんな29erは、今やアメリカではマウンテンバイクの主流となっている。日本で今ひとつ注目されていないのには、大きな理由がある。サイズが大きい分だけ、取り回しが悪い。オフロードで、安全に乗りこなすには、ある程度の身長が必要とされる。先日、アメリカの29er市場で、もっとも多くの発売数を誇るフレームをリリースしているサルサのジェネラル・マネージャー、ジェイソン・ブシェールに話を聞いた。「たしかに29erは、小柄な人には向いていない。現状、サルサの29erを乗りこなすには、最低でも170cmの身長が必要だろう」という。メーカーによっても多少の差はあるだろう。実際、先日のトレックの技術説明会では、「ゲイリー・フィッシャーの29erは、身長150cmでも乗れる」と言い切っていた。しかし、あとで聞くと、これはあくまでも「乗車可能身長」という意味で、オフロードで安全に走れることを意味するわけではないそうだ。26インチのマウンテンバイクが生まれたときも、同じように小柄な人に向けたサイズは存在しなかった。しかし、売れるようになるにつれ、国産メーカーも参入し、一気に小さなフレームが普及し、多くの人が楽しめるようになった。そんなフレームのバリエーションの充実も含め、今後の動きを気にしていきたい。

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試乗会の様子。手前がGフィッシャーのリグ。

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