偉大なるアメリカのMTB事情 その2
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作成日時 : 2008/07/19 12:25
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ホテルの前に、真っ赤にペイントされたバンが横付けされていた。ルーフには、数十台のMTBが積載されている。リアには大きなトレーラー。ユタ州から20時間かけてきたという「ウエスタンスピリット」というガイド会社が、このイベントをサポートする。ボクは、もう1台、サルサが用意したバンに乗った。
↑なんでもエンターテインメントにしちゃう演出の上手さにアメリカを感じる。
ハイウェイを抜け、周囲が農場や林になるとすぐに、「ウィスコンシン州へようこそ」というお決まりの看板を通過した。およそ5時間のドライブで、ノース・ウィスコンシンにあるCAMBA トレイルのひとつ「ハッチェリークリーク・トレイル」の入口へ着いた。CAMBAは、CHEQUAMEGON AREA MOUNTAINBIKE ASSOCIATIONの略で、北ウィスコンシンの国立公園などのなかに総距離500km近いトレイルを整備し、非営利で運営する協会。トレイルの開発・整備はもちろん、トイレ、駐車場、水場の整備、トレイル内の看板、マップ製作まで、訪れた人が気軽にトレイル・ライディングを楽しめる理想的な環境を整えている。美しい森と湖を眺めて走れる数々のコースは、もちろん無料。全米でも屈指のトレイル・システムなんだとか。
到着するや、参加者も手伝ってMTBを降ろしたり、スツールを組み立てる。手際のいいガイドが、ランチの準備を整える。気軽なオープンサンドで、自由に中身をチョイスして食べた。それからトレイルへ。
↑ランチは、オープンサンドとサラダ。気軽だけど美味しかった。
ボクが最初に試乗することになったのは、サルサの新型「エルカボーイング」。ゴムボールに乗っているように、ボヨンボヨンと景気良くサスペンションが沈み込む。トレイルは、最初から幅1mもないシングルトラックだ。しかし、路面はよく整備されている。数十メートル単位で、狭いコーナーと短いアップ&ダウンを繰り返す。浦安市にあるアミューズメントパークの屋内ローラーコースターのように小気味いいテンポで、セクションが現れるのだ。そして、このイベントに参加しているほかのサイクリストの実力に、この時気がついた。恐ろしく速いのだ。それは、ノービス・クラス(ハイエンド市民のカテゴリー)のレーススピード。ボクは、といえば背中に撮影用の機材が10kg。ものの5分で、ひどい腰痛に襲われ、あえなくDNF(do not finish=ゴールできず)。スタート地点に引き返すことになった。エコノミークラスで、東京から11時間。さらに乗り心地がいいとはいえないバンで5時間。腰のダメージは予想以上。アウェイの洗礼だ!?
↑CAMBAトレイルには、このようなサインが整備されていて
迷わず走れるようになっていた。
新型のインプレッションは、下りはサスペンションがよく利いて、コーナー直後の伸びは気持ちいいし、コントロールをするおもしろさを感じられる。しかし、上りが急になると、パワーをかなり吸いとられるように感じた。ダウンヒル用とまではいかないが、下りが多いコースに向いているのかな? と体力のなさを自転車のせいにしたい気分だった。それにしてもサスペンションの沈み込みが多すぎる。もしや、調整不良? という気もしたので、後日、もう一度テストライドをさせていただくことにした。じつは体重を聞かれたとき、kgで答えたんだけど、アメリカではパウンドが普通。誰も、正しい換算方法を暗記していなかったのだ。エアー式のリアサスペンションは、体重に合わせた空気量のセッティングが不可欠。これが間違っていたような気がしてならない…。
↑09年に日本でも発売予定のサルサ/エルカボーイングを先行試乗。
楽しさと美しさを表現したグラフィックもいい。
タイヤは26インチ。
↑サルサのジェネラルマネージャー、ジェイソン。
スタッフも皆、ライディングが上手で速い。
こんな人たちが作っているんだな…、と思うと
さらに製品が身近に、しかも魅力的に感じるから不思議だ。
およそ30km。参加者が戻ってきた。のんびり自転車やランチの道具を片付け、キャンプ場へ移動。あと2泊をこの仲間たちとキャンプをしながら過ごすのだ。
(次回へ続く)
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