偉大なるアメリカのMTB事情 番外編
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作成日時 : 2008/07/31 16:14
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ウィスコンシンでのMTB&キャンプ三昧の日々を終え、ミネアポリスに戻った。涼しかった湖畔の森とは違って都会はクルマや都市の熱気で暑い暑い。日本へ帰国する日の午前中は、この旅唯一のフリータイム。今回、日本から一緒に出かけたジャーナリスト仲間の中村パンダソニック君とどう過ごすか話し合った。「どうせなら町を自転車で走りたいね」という意見で一致。サルサのマーケティング担当デイヴィッド・ギャブリーズが、ボクたちのために自転車を用意してホテルまで迎えに来てくれた。ダウンタウンの東にあるデイヴィッドのアパートまでクルマで行き、そこから3人で自転車に乗って走った。ボクが借りたのは、サルサ/キャセロール(日本での販売価格は¥147,000)。ちょっとレトロな雰囲気を演出したクロモリ・スチール製のフレームをベースにシングルスピードに仕上げている。クール!
↑ダウンタウンを遠くに望む自転車専用の橋の上で。
左が中村君が借りたサルサ/ラクルーズ、
右がボクが借りたサルサ/キャセロール。
デイヴィッドの自宅から1分ほどのところにあるグリーンウェイと呼ばれる自転車道にアクセス。ここは鉄道の廃線をそのまま自転車道にした、いわばミネアポリスの自転車ハイウェイ。ダウンタウンからミシシッピーリバーまで、約5.5マイル(8.8km)が整備されている。ここを中心に、いくつものサイクリングロードや自転車レーンが整備された幹線道にアクセスすれば、自在に町中の移動ができる。
↑サイクリングロードでデイヴィッドの奥様とバッタリ。
右が、サルサのデイヴィッド・ギャブリーズ。
廃線跡ということで、街の景色とは隔離されている。以前はただののり面だっただろう道の両脇には市民ボランティアが整備したという植栽の緑が輝き、鮮やかな花が美しく咲いていた。抜けるような青い空といい、じつに気持ちのいいサイクリングを楽しめる。ここには、自転車2車線に加え、歩行者やランナーのためのレーンがもうひとつある。実際に走ってみると、市民は、それぞれにきちんと決められたゾーンを使い、日本のサイクリング道のように、ルールを守らない歩行者や車線を無視するサイクリストはいないことを実感。しかも、スピードの速いロードレーサーが後方から抜くときには、「On your left side!」など、必ず声をかけてくれる。じつにマナーがいいのだ。デイヴィッドの話では、「平日だからすいている」そうだが、それでもひっきりなしにサイクリストとすれ違う。おそろいのヘルメットを被った品のいいボンビ世代の夫婦や、レーサージャージで決めた30代のカップルなど、皆、好みのスタイルで上品に楽しんでいる姿が微笑ましかった。そんな風景も、こんな素晴らしい自転車道があってこそなんだろう。
移動途中、このサイクリングロード沿いにオープンしたばかりというサイクルショップに寄ってみた。カフェもあれば、メカニックゾーンも広くて充実。30万円以上の高級シティバイクも揃っている。老若男女を問わず、誰もが安心して自転車を楽しめる環境があれば、こういう高級な自転車も売れるんだろうな? と、ひとり納得した。それに比べて日本は、東京は…。今の自転車後進国ぶりはなんだんだろう…。今回の旅を通して、アメリカの自転車文化の躍進振りをまざまざと見せ付けられた。森の中も都市も、自転車道が充実。“自動車”大国であるはずのアメリカですらこれだ。日本は大きく水をあけられてしまっている。見せかけだけ、一時的に「エコ」という言葉だけを安売りする前に、自転車道を整備して欲しいもんだよなぁ、とぼやきたくなった。
↑今年6月、ミネアポリスのミッドタウンにオープンしたサイクルショップ。
店は、この町きっての自転車道沿い。
■取材協力
salsa cycles
モトクロスインターナショナル
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